従来の搬送ロボットやAGVは、磁気テープ等が敷設された専用経路をトレースするだけの単純制御であったため、PLCや制御ボードでも十分実現可能でした。しかしながら近年のAGVでは、QRコード読取などのカメラ画像の処理、他のAGVやロボットなどの他設備との協調動作、中央サーバからの運行管理といったより高度機能が求められます。また完全な自立移動型AMRでは、エリアセンサによる現在位置の認識や地図情報を基にした目的地までの最適計算(SLAM)といった高度な計算処理も必要になります。そのため近年ではAGV/AMRに別途ボックスコンピュータや通信機器を置くケースが増えてきました。
PiLink4にセンサ入力およびモータ制御用の拡張ボードを搭載すれば、PLCや専用制御ボードによるAGV走行制御機能やLTEルータ等の上位通信機能を代替させることができます。Raspberry Pi OS上で長い使用実績のあるOpenCV(画像処理)、ROS(AGV/AMR制御)などの無償のオープンソースウェアを活用することも勿論可能で、最先端のAGV/AMRコントローラを最小限のコスト・リソースで自社開発することができます。国内製造業のあるエンドユーザ様では自社のニーズにジャストフィットしたAGV/AMRを自社開発するプロジェクトを開始されており、オールインワンの統合型コントローラとしてPiLink4をご採用頂いております。