CM5搭載 産業用ラズベリーパイ最新モデル
本製品は産業現場で求められる安定性・信頼性・拡張性を兼ね備えた設計が特長の産業用ラズベリーパイPL-Rシリーズの最新モデルです。Raspberry Pi Compute Module 5(CM5)を搭載し、従来のPL-R4(CM4搭載)から処理速度が飛躍的に向上しました。優れた耐振動/衝撃性能、耐ノイズ性能、広い動作温度範囲、そして独自開発の放熱機構による効果的な冷却効果により、過酷な環境下でも高い信頼性を確保します。IP65防水タイプは屋外での使用も可能です。
インターフェースにはUSB3.0ポートとシングルペアイーサネット(SPE)ポート*を新たに実装し、拡張用M.2スロットにAIアクセラレータを追加するオプションも選択可能となります。CM5の性能を活かしたエッジ処理や画像解析、高速データ通信や、次世代のスマートファクトリーやロボティクス分野に対応したアプリケーション開発に向けたより柔軟かつ高性能な選択肢を提供します。
*シングルペアイーサネットポートはIP20タイプに実装

- Raspberry Pi:Compute Module 5
- プロセッサ:Broadcom BCM2712, Quad core-A76 @ 2.4GHz
- メモリ:eMMC 64GB(標準), RAM 8GB (標準)
- 電源範囲:DC9V~40V
- 動作温度範囲:-20~60℃
- オプション:Wi-Fi/Bluetooth, LTE, 大容量SSD, AIアクセラレータHailo等を選択可能
組込み向けに基板提供も可能
PL-R5は筐体付きモデルに加え、筐体無しの基板タイプの提供も行います。お客様仕様の筐体への組込みや、既存装置への組み込み開発、OEM製品への採用など、設計の自由度を重視されるお客様にも柔軟に対応いたします。

産業界でも先駆的なシングルペアイーサネット(SPE) T1S対応
シングルペアイーサネット(SPE)とは、1ペア(2芯)で通信できるイーサネット技術です。主に産業機器やIoT機器の省配線・省スペース化を目的に使われます。最大1Gbpsの通信速度、長距離通信が可能、非常にコンパクトといった特長があり、センサ接続や制御機器の通信、車載ネットワーク等に適しています。PL-R5のSPEはT1S(10BASE-T1S)規格に対応しており、マルチドロップ接続もサポートし最大8台のノード接続が可能です。

R5は有線通信用にはシングルペアイーサネット(SPE)を含むギガビットLAN 3ポート*を有し、オプションで無線(Wi-Fi/Bluetooth)とLTEにも対応します。
*LAN3ポートはIP20仕様の場合。IP65仕様はM8 1000Mpbs×1ポート。
多関節ロボットやAGV/AMRなどの省スペース化が求められる機器への組込み、通信環境が課題となる現場での装置連携・遠隔監視・稼働データ収集・保守保全などにおいて、信頼性と設置性を両立する通信基盤を提供します。

【本件に関するお問い合わせ】 contact@pilink.jp にメールでお問い合わせください。